教えて!推進員さんのMYスイッチ

2021年11月15日

高知県地球温暖化防止活動推進員(以下、推進員)の皆さんに
普段の地域での活動や推進員になるきっかけとなった
エピソードなどをお伺いします。
 

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今回は学生推進員の馬場梢吾(ばば しょうご)さんに、
学生推進員になったきっかけやエコのこと、高知の環境のこと、
将来についてなど「四国エコサミット」の高知県会場で
お話を伺いました。

馬場梢吾さんは京都府出身の高知大学3回生。
令和3年9月2日に開催された「第5回 学生地球温暖化防止活動推進員・
四国エコサミット」に参加し、高知県の学生推進員の代表として
活動発表を行いました。

「四国エコサミット」とは、四国各県の大学生が取り組んでいる
活動をサミット形式で共有し、意見交換や今後の活動に生かすための
ワークショップを行うもの。この日、馬場さんは、他県の学生推進員の
取組のほか、馬路村の持続可能な産業振興のしくみなどを
オンライン会議で学びました。

●学生推進員になったきっかけは?

きっかけは、1回生のときに授業内で「四国エコサミット」の参加募集
チラシが回ってきたことでした。「地球温暖化対策について話し合う機会です」
と書かれていたので、自分はもともと地球温暖化問題に興味があったこともあり、
大学生になったばかりだし「勉強会」だと思って応募して参加しました。

●高知の環境について感じたことを教えてください

自分の実家は京都なのですが、学校での環境学習は少ないんですよ。
京都だと、地元の文化に触れる授業が多くて、例えば抹茶をたてるとか、
そういう学習が行われています。もちろん、社会科の授業の中では
地球環境問題を勉強する機会はありましたが、あまりしっかりと
フォーカスがあてられることは少なかったです。

大学生になって高知に来て、環境の面で一番初めに驚いたのは
高知の山の多さ。山深さがすごいなということでした。杉の木がものすごく多い。
飛行機から見ると、山々に対して平野部が少ないのも印象的でした。
それから実際に住んで感じたのは、川が広くて、本当にきれいだなぁということです。

●「四国エコサミット」を終えて感じたこと

馬路村でみんなと会えるのを楽しみにしていたんですが、
コロナ渦でオンライン会議になりました。長い時間、画面に集中しなくては
ならないので、結構疲れたなぁというのが今の率直な感想です(笑)。

でも、学ぶことはすごく多かったです。昨年、高知の学生推進員として、
YouTubeでの啓発活動をさせてもらいましたが、他県の学生推進員の活動紹介を見ていると、
積極的に出前授業をされている方や、サークルで活動されている方がたくさんいて、
「ああ、こんな活動があるんだなぁ!」とすごく参考になって、
勉強になったと思うことが数多くありました。

「四国エコサミット」の魅力は、同世代のいろんな意見に触れられることですね。
幅広い環境意識や考え方を自分の中に吸収できたので、とても良かったです。

また、馬路村で取り組まれている持続可能な産業振興のしくみは興味深かったです。
馬路村は限界集落の状況から脱出したという噂は聞いていました。
しかし、今回話を聞いて、人口減少はまだ続いているという事実が分かり、
感慨深かったですね。

また、ゆずの一次産業から「ごっくん馬路村」の大ブレイクを皮切りに様々な商品が出た。
今はゆずのしぼりかすも有効に利用にしているけど、それは昔から自然にやさしく
という、村の意識が高かったからできた、というのはすごいことです。
これって山村ならではの独特なものなのかなぁという印象を受けました。

●将来は環境の分野でIT系の仕事を

自分は今、高知大学の3回生です。これから後期の授業が始まります。
学生推進員として高知でいろんな体験をさせていただいて、これからは
学び続けるだけでなく、蓄えた知識を他にも伝えたり、まとめていくことに
移っていきたいと思うようになりました。

最近はIT系にちょっと興味があり、先日、サークル内でウミガメの知識を深めるために、
自分でプログラミングしてクイズを作って披露してみたのですが、結構手ごたえがありました。
こういった経験から、このような作業をもっと行って、環境に関する情報を集約化させて
伝えていくような仕事に就けたらいいなと考えているところです。

●ステイホーム中もエコを実践

自分は一人暮らしですが、家の中での省エネという点では、例えば冷蔵庫の
設定温度の調節をしたり、電気をこまめに消すといったことを徹底しています。
エアコンと扇風機を両方使って冷房効率アップとか、できることを心がけているんですよ。
あとは、できるだけ食品ロスを少なくしたいというのがあって、
去年は野菜がすごく安かったので、たくさん買って長持ちするように保存食を作ってみたり(笑)。
コロナ禍であまり活動できない分、ステイホームでそんなことをやっていました。

●趣味は旅と多肉植物

今はコロナで叶わないことですが、もともと旅行が好きで、今も行きたいなぁと
思うことはしょっちゅうあります。広島や九州に行きたいです。
特に温泉が好きなんですよ。2年前に開催された四国エコサミットと、別の機会で
道後温泉には2回行かせてもらいました。あの時は楽しかったなぁと今もよく思い出します。

これからは、もうちょっと自分の趣味を深めていきたいと思っています。
また、多肉植物を育てることが趣味なんですよ。自分の家のベランダだけではもう手狭になってきました。
大学の研究室にある敷地が一部使えるという噂を聞いて、そのうちそこに多肉植物を植えて
増やしていこうかなと思っています。多肉植物は色もきれいで、本当にかわいいですよ。

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質問に対してひとつひとつ考えながら、エコや環境に対する自分の率直な意見や
思いを伝えようとする姿勢は、これからの地球温暖化防止に大きく貢献できる
若手世代の心強さ、力強さに満ちています。
学生推進員として学ぶ立場から、今まで培った経験をまとめて伝える立場へ
変化していこうとしている馬場さん。
未来を引き継ぐ今後の活躍を楽しみに見守っていきたいと思います。