教えて!推進員さんのMYスイッチ!

2020年03月17日

高知県地球温暖化防止活動推進員(以下、推進員)の皆さんに、普段の地域での活動や

推進員になるきっかけとなったエピソードなどをお伺いします。

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今回は、学生推進員・高知大学人文社会科学部2年生の花岡英里子(はなおか えりこ)さんのご紹介です。

花岡さんは、県民部会事業の地域イベント出展や学習会のスタッフとして、発電体験やワークショップを通じた啓発活動に積極的に参加してくださっています。

学生推進員としての活動のスタートは、9月に実施した四国各県の大学生が集う研修会「学生地球温暖化防止活動推進員・四国エコサミット」でしたが、参加されてみていかがでしたか?

 

-会場は松山の道後温泉でした。私は愛媛県出身ですので、道後は年に何度も遊びに行くような、とても身近な町です。研修では地球温暖化についての基礎的な講座のほか、フィールドワークがあり、それは「エコのめがね」をかけて町を散策するというものでした。何度も来ているはずの道後ですが、太陽光発電パネルが設置されているなど、今まで気が付かなかった環境への配慮がされており、文学と出湯の町のイメージに環境への取組がプラスされ、より身近で大切にしたい存在となりました。

大学では、国際社会コースで文化人類学を専攻されているそうですが、国際的な活動に興味を持つようになったきっかけは何ですか。

-幼稚園の頃から英会話教室に通っていて、もともと英語には興味がありましたが、高校1年生の時に、JICA(ジャイカ:独立行政法人国際協力機構)の方が出前授業に来てくれました。そこではじめて「フェアトレード」について学んだことがきっかけとなり、その後、愛媛県内で行われたSDGsESDの学習会に参加するなど、自分たちにもできる消費活動や国際貢献について、理解を深めたいと思うようになりました。

 独立行政法人 国際協力機構(JICA) https://www.jica.go.jp/

               

「文化人類学」についてと、学んでいて印象に残ったことを教えてください。

-文化人類学は、あらゆる地域や社会で暮らす人々の生活を知ろうとする学問です。ゼミで学んだことですが、世界の中のある地域では、女性は必ず他の村の男性と結婚します。どの村の女性がどの村に嫁ぐかは、一定の決まりで循環する仕組みとなっていて、それにより村のネットワークがつくられ、もし、一部の村に存続の危機につながるような重大なことが起こったとしても、地域全体のダメージには至らないという話を聞いて、なるほどと思いました。人間の文化や暮らしもそうですが、交流とネットワークづくりが存続のためのキーワードなのかな、と。 

 

花岡さんは、昨年、県民部会事業の地域イベントのほとんどの会場でスタッフとして活躍してくださいました。凄まじく忙しい会場あり、のんびりムードで来場者と交流できる会場ありと、色々でしたね。

-手回し発電体験ということで「つりゲーム」をいくつかの屋外会場で行いました。ちょっとコツがいりますが、小さな子どもでもできる体験です。驚いたのは魚の種類や名前に詳しい子どもが結構いたこと。普段から釣りをしたり図鑑で見たりと、海の生きものに対する関心が高いのだなあと思いました。また、ゲームでは生き物以外にレジ袋やゴムぞうりといったゴミが登場します。最初はどうしてあるのか疑問に思う子も、実際の海にはゴミがたくさんあることを伝えると、「きれいにする」と積極的に釣り上げたりして、子どもって、柔軟でホントかわいいなと思いました。

 

最後に、学生推進員として続けていきたいことや、今一番興味があることについて、教えてください。

-今年7月からレジ袋の無料配布が中止となります。海ゴミ問題に対する関心もますます高まってくると思うので、これまで以上にレジ袋削減の啓発活動を続けていきたいですね。今、私が一番気になっているものに「ソネングラス」というのがあります。おしゃれなガラスビンですが、日光に当てて充電するとLEDランタンになります。南アフリカで作られているフェアトレード製品ということで、高知の強くてあたたかい日差しを利用してできるエコ&国際支援だと思います

 ソネングラスジャパン https://www.rakuten.ne.jp/gold/sonnenglas/

…これは!おしゃれ女子アンテナが探し出した、エシカルグッズですね!リサイクル可能なガラスのこんな素敵なソーラーランタンがあるなんて、勉強になりました。来年度は四国エコサミットが高知県で開催される予定です。花岡さんのこれからの活躍に、多いに期待しています。(頼りにしています!)